自治体初「副業・民間人材登用データベース」を構築 広島県福山市

Visionalグループの株式会社ビズリーチ(東京都渋谷区)は、広島県福山市が自治体初となる「副業・民間人材登用データベース」を構築するために、同社が運営する人財活用プラットフォーム「HRMOS(ハーモス)」を提供し、その有効性を実証する。なお、同取り組みは、福山市が開始する「ふくやまデジタルパートナー制度」の第1弾として行われる。

広島県福山市は、2017年に地方自治体で初めて民間人材を副業・兼業で公募し、これまで10名の民間人材を採用し、現在9名が活躍中だ。一方、デジタル関連プロジェクトが増加するなかで、「民間人材の適切・スピーディーな登用が難しい」という課題が生じていた。その要因は、(1)関わった民間人材のスキルや経験などの情報がアナログで管理されており、新たなプロジェクトへ登用したいときに情報が可視化されていない、(2)プロジェクトごとに採用が必要となり、採用コスト(時間・費用)がかかることなどが挙げられる。

今回、ビズリーチが運営する人財活用プラットフォーム「HRMOS」を福山市に提供し、副業・民間人材の適切かつスピーディーな登用を目的としたデータベース構築に取り組む。HRMOSは、人材情報(または、従業員情報)を一元化・可視化できるクラウドサービスであり、柔軟なデータベース設計ができることが特長だ。

福山市は、HRMOSを活用して「副業・民間人材登用のデータベース」を構築することで、民間人材のスキルや経験、実績・評価等を可視化し、コロナ禍の影響で増加が見込まれるデジタル関連プロジェクトに対して、必要なときに適切な人材をスピーディーに登用できる仕組みづくりを目指す。また、民間人材をプロジェクトごとに採用するのではなく、これまで関わった人材を効果的に登用することで、採用コストの削減にもつなげていく計画だ。

21.3.26news3