九大内に来年1月開業予定の産学連携拠点、「福岡バイオコミュニティ認定インキュベーション施設」に指定
不動産開発を手掛ける福岡地所株式会社は7月25日、同社が九州大学の「病院キャンパス」内に建設中の産学連携拠点「エフラボ九大病院」が、福岡県の「福岡バイオコミュニティ認定インキュベーション施設」に指定されたことを発表した。
エフラボ九大病院はライフサイエンス分野に特化したイノベーションハブで、来年1月開業予定。再生医療、遺伝子治療、中分子医薬(核酸医薬・ペプチド医薬)系のスタートアップに、研究環境やビジネスマッチング、資金調達支援を提供。グローバルに活動する創薬プレイヤーの輩出を目指す。
地上6階建てで、4~6階にはレンタルラボとオフィスが入る。レンタルラボはセルソーター、蛍光顕微鏡、リアルタイムPCR、‐150℃フリーザーといった実験機器を揃えるほか、バイオ系の本格的な研究が可能なBSL2/P2レベルに対応している。
2~3階には九大病院の「ARO次世代医療センター」および九大の「生命科学革新実現化拠点」が入居。1階にはインキュベーション施設「Fukuoka Innovation Lab. 九大病院」を置き、入居企業、九大、九大病院間の交流とオープンイノベーションを促進する。
エフラボが今回指定された「福岡バイオコミュニティ認定インキュベーション施設」は、福岡県が県内のライフサイエンス産業の更なる活性化に向け、同分野のインキュベーション施設を認定するもので、エフラボが第1号となる。これに伴い、県がレンタルラボ内の実験機器の整備をサポートする。
同日、県庁にて行われた認定書交付式には福岡県の服部誠太郎知事も出席。「チャレンジングなスタートアップがこの場所から巣立っていくことを心から期待したい」と述べた。