文科省、2024年度「いーたいけんアワード」上位賞の受賞企業を発表

文部科学省は1月17日、2024年度「いーたいけんアワード」の最終審査会を開催し、最優秀賞および優秀賞の受賞企業を発表した。

「いーたいけんアワード」は正式名称「青少年の体験活動推進企業表彰」。教育CSRの普及を目的に、企業が実施する子ども向け体験活動のうち優れたものを、2013年度から毎年表彰している。

特に優れた活動に与えられる最優秀賞(文部科学大臣賞。大企業1件、中小企業1件)および優秀賞のほか、特別な支援を要する子どもを対象とした活動に与えられる「スペシャルニーズ賞」、青少年教育団体とコラボレーションした活動に与えられる「連携賞」、特徴ある活動に与えられる「特別賞」、今後に期待できる活動に与えられる「奨励賞」がある。

このうち文部科学大臣賞と優秀賞が、今回の最終審査会にて10件のファイナリストの中から選ばれた。なお、応募総数は64件(うち大企業43件、中小企業21件)。

文部科学大臣賞は、大企業では綜合警備保障株式会社の「ALSOKあんしん教室」に、中小企業では株式会社三和製作所(東京)の「ハートブリッヂプロジェクト――想いの架け橋/子どもたちの『できた!』を応援」に贈られた。

ALSOKの「あんしん教室」は、防犯・防災をテーマとした小学生向けの出前授業。講師は同社のガードマンが務め、自他の生命の守り方をロールプレイイングやグループ学習を通じて教えている。

一方、三和製作所の「ハートブリッヂプロジェクト」は、同社製作の特別支援教材を社内に100点以上ディスプレイし、障がいのある子どもたちや、その保護者および先生に開放。子どもたちに学びの場を、保護者や先生に情報交換や研修の場を提供している。

優秀賞は以下の活動に贈られた(五十音順)。

【大企業】
・アクセンチュア株式会社「『STEAM×探究』実践教室――遊園地を救え!チームで挑むデータサイエンス」
・株式会社クボタ「農業学習施設KUBOTA AGRI FRONT」
・サントリーホールディングス株式会社「次世代環境教育『水育』――未来に水を引きつぐために」
・清水建設株式会社「シミズ・オープン・アカデミー」
・大和ハウス工業株式会社「コトクリエ社会共育プロジェクト」

【中小企業】
・インパクトジャパン株式会社(東京)「『イマ』」と『ミライ』の人材育成をつなぐ:リーダーシップ・エコシステム」
・株式会社毛髪クリニックリーブ21(大阪)「へチマプロジェクトで海の豊かさを守ろう!」
・常盤工業株式会社(静岡)「オフィス探検でSDGsをみつけよう!」

各活動の詳細は以下から見ることができる。
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