「ジョブ型雇用と働き方への意識調査」を発表 マイナビ転職

株式会社マイナビが運営する総合転職情報サイト『マイナビ転職』は、正規雇用者男女700名を対象に行った「ジョブ型雇用と働き方への意識調査」の結果を発表した。今回は、近年日本企業でも導入されつつある雇用制度「ジョブ型雇用」について、イメージやメリット・デメリット、希望する働き方などを調査した(正規雇用者を対象にWEB調査、有効回答数:700名(内訳:20~50代各175名))。

勤務先において、現在の職種のまま「ジョブ型雇用」と「メンバーシップ型雇用」のどちらを選ぶか聞いたところ、「メンバーシップ型」を望む割合が32.1%と、「ジョブ型」の24.6%に比べてやや高くなった。一方で年齢別にみると、30~50代では「メンバーシップ型」が上回るのに対し、20代はわずかに「ジョブ型」が上回った。

ジョブ型雇用によって給料が上がると思うか聞いたところ、「変わらないと思う(49.1%)」、「下がると思う(13.3%)」と、昇給は期待できないという見方が半数を超えた。

メンバーシップ型でのジョブチェンジを伴う異動経験者は、複数の職務を経験することによって適性に気づく、スキルアップを実感するなどの傾向も見られた。自分の職務内容を意識できている割合も高いことから、異動しながらキャリアの方向性を固められるのも、メンバーシップ型のメリットという声も挙がった。

仕事ぶりを適切に評価されていると思う割合は、「職務内容が明確」の場合は52.6%、「どちらともいえない」場合は15.9%、「職務内容が不明確」の場合は8.7%と、職務内容が明確になるほど会社からの評価に対する満足度は高くなる傾向にあった。こうした調査結果から、ジョブ型雇用を導入しないとしても、職務を明確化することで良い効果が期待される。

21.11.10news1