大学教員の7割がExcelの「VLOOKUP」の使い方を知らず、民間調査

非IT人材向けにデジタルスキル研修を提供するWHITE株式会社は3月5日、全国の大学教員432名を対象に行った「ITリテラシー実態調査」の結果を公表した。DXの波が大学にも及ぶ中、教員にはどの程度のITスキルがあるのかを調査した。

基本スキルであるタッチタイピングの習熟度を尋ねたところ、「できる」が35.0%、「まあまあできる」が32.6%となり、6割近くが習熟していることが判明した。一方、「全くできない」と回答した教員も1割弱(8.3%)存在した。

いくつかのショートカットキーを提示し、知っているものを選んでもらったところ、「Ctrl+C→選択した項目をコピー」がもっとも知られており(82.4%)、「Ctrl+V→選択した項目を貼り付け」がそれに続いた(77.3%)。一方、いずれも知らない教員が約2割に及ぶことも判明した。さらに、提示されたショートカット事例のうちどれも知らないという教員も約1割存在した。

Excelの習熟度についても調査した。中級クラスの関数をいくつか挙げ、使いこなせるか尋ねたところ、3割近い教員が「使いこなせるものはない」(29.6%)と回答した。習熟度が最も低かったのは「CONCATENTE(結合)」(22.5%)で、次が「VLOOKUP」(27.5%)だった。個別に行う作業をVLOOKUPのような関数によって一括して行うことができれば、たとえば生徒の学習状況の管理・分析に要する時間を大幅に短縮することができる。業務の効率化の余地が大きく存在することが明らかとなった。

一方、職業柄、使用頻度が多いと思われるWordやPowerPointについては、習熟度は比較的高い傾向にあった。たとえばWordについて、いくつかの機能を挙げて習熟度を尋ねたところ、「使いこなせるものはない」との回答はわずか5.3%だった。とはいえ、「変更履歴の記録」は比較的低い結果となった(59.7%)。

Web会議システムの習熟度についても尋ねたところ、約4割が「できる」(40.5%)と回答。「まあまあできる」(44.2%)と合わせると8割以上ができると回答した。一方、Slackなどのチャットツールに関しては、「できる」が21.5%、「まあまあできる」が34.7%と習熟度が低い傾向にあった。

調査結果の詳細は以下から見ることができる。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000047.000029909.html

 

WHITE株式会社プレスリリースより