資産形成の授業を楽しいと感じる高校生が7割以上、民間調査

株式会社リクルートは4月12日、高校生を対象に実施した金融教育についての調査の結果を発表した。

新学習指導要領にもとづき、2022年度から高校における金融教育が拡充されている。内容は家計管理やライフプランニング、保険、金融トラブルなど多岐にわたるが、その中でも資産形成は、まだ自分の自由になるお金がそう多くない高校生にとっては、取りつきづらいものであるように感じられる。

そこで、資産形成の授業を受けたことのある高校生589人に先月、その感想について尋ねた。

「資産形成の授業を受けて楽しかったですか?」との質問には、72.8%が「楽しかった」と回答し、「楽しくなかった」(27.2%)を大幅に上回った。

「授業を受けて自分が資産形成(備える、貯める、増やす)をすることについてどう思いましたか?」との質問には(複数回答可)、「少額からでも試せる方法があると知って自分もやってみたいと思った」が36.5%でトップとなり、「将来の資金を真剣に考えようと思った」(34.3%)、「『自分で何か対策できるかもしれない』と将来への不安が少し軽減された」(30.9%)がそれに続いた。

「やってみたい」との回答がトップとなったことから、高校生が資金形成を自分ごと化できていることが伺えた。

一方、「お金の授業を受けて、関連することを保護者の方と何か会話した?」の問いに対しては、84.9%が「NO」と回答。

調査を実施したリクルートの高校生向けメディア『スタディサプリ進路ブック』編集長の金剛寺千鶴子氏は、せっかく高まった資産形成に対する意識が一過性のものとならないためにも、もっとも身近な大人である保護者と、家庭内でも「お金の話」をすることが必要ではないかと述べている。

 

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