生成AIが学習にもっとも役立つ科目は「英語」 高校生調査

学習塾「武田塾」を運営する株式会社A.ver(エイバー)は2月12日、高校生を対象に行った、受験勉強への生成AI活用に関する調査の結果を発表した。

調査は1月、事前調査にて生成AIを用いて受験勉強に取り組んでいると回答した高校生を対象に実施。100名から回答を得た。うち、高3が41名、高2が35名、高1が13名、その他が11名。

具体的にどのような生成AIを活用しているか尋ねたところ、「ChatGPT(無料版)」が77.0%で、2位以下に大差をつけてトップ。「Google Gemini」(12.0%)、「Bing Chat」(5.0%)「Google Bard」(4.0%)と続いた。

具体的にどのような局面に生成AIを活用しているか尋ねたところ(複数回答可)、「授業の復習」(31.0%)、「テスト対策全般(定期テストや模試など)」(30.0%)「授業の予習」(28.0%)がトップ3となった。「志望校研究」(17.0%)、「過去問演習」(14.0%)と続いた(画像参照)。

従来の勉強法と比べて効果的と感じる点について尋ねたところ(複数回答可)、「短時間で必要な情報を得られる」が61.0%で最多。「24時間いつでも利用できる」(47.0%)、「自分の理解度に合わせた説明をしてくれる」(26.0%)、「多様な問題や質問を作成してくれる」(23.0%)と続いた。

生成AIがもっとも役立っていると感じる教科・科目について尋ねたところ、トップ3は「英語」(25.0%)、「数学」(22.0%)、「国語」(8.0%)。「政治・経済」(6.0%)、「物理」(4.0%)と続いた。

具体的にどのように活用しているか尋ねたところ(複数回答可)、「問題の解き方を質問する」が45.7%で最多。「解答の添削をしてもらう」(23.5%)「教科書・参考書の補足説明をもらう」(22.2%)「小論文の添削をしてもらう」(14.8%)と続いた。

一方、受験勉強に生成AIを活用する際、不安に感じることについて尋ねたところ(複数回答可)、「情報の正確性」が39.0%で最多。「過度に依存してしまう」(35.0%)、「思考力低下」(26.0%)、「暗記力低下」(13.0%)と続いた。

受験勉強の有用なツールである一方、誤情報や依存のリスクもあり、適切な活用方法を探っていくことが不可欠としている。

調査結果の詳細は以下から見ることができる。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000102.000074794.html

A.verプレスリリースより