博報堂「会社と私の本音調査」、組織文化の変革を求める声強く

株式会社博報堂(東京都港区、代表取締役社長:水島正幸)の、グループ横断で企業・事業変革を支援するコンサルティングチーム「HAKUHODO X CONSULTING(博報堂クロスコンサルティング)」は、ニューノーマル時代の働き方と組織のあり方を探る意識調査『会社と私の本音調査』を実施。自社の「組織文化」をテーマに、3つの階層(経営層・管理職層・一般社員)の本音を比較した結果、どの層も組織文化を変革する必要性を感じている状況が明らかになったと発表した。

調査は2021年2月に、全国1,250名の企業勤務者(経営層300名、管理職500名、一般職450名)を対象として、インターネットにより行われた。

「企業にとって組織文化は重要だ」という質問に対し、経営層92.9%・管理職層80.1%・一般社員67.4%と、一般社員でも7割近くが重要性を認識していることがわかった。

しかし、「自社の目指すビジネスの方向と今の組織文化が合っている」と感じているのは経営層64.3%・管理職層48.3%・一般社員36.6%で、階層での差はあるものの、全体の過半数(平均51.3%)は自社のビジネスと今の組織文化が「合っていない」と感じている状況も合わせて浮かび上がった。

また、経営層79.2%、管理職層78.6%、一般社員74.2%(全体平均77.4%)が「今の組織文化を変える必要あり」と回答し、大多数が、現在の組織文化をアップデートすべきだと感じていることもわかった。

組織文化で重視する点として、「顧客志向」「目的志向」「臨機応変」は各層で共通したものの、経営層と一般社員で意識にギャップ。経営層が求める「スピード感」「中長期視点」は一般社員では低く、一般社員は「ワークライフバランス優先」が経営層よりも高い結果となった。

さらに、今の職場環境をことわざに例えると、「石橋を叩いて渡る」が全体のトップ(全体平均55.5%)となったが、理想の環境は、1位「切磋琢磨」(84.9%)、2位「七転び八起き」「好きこそものの上手なれ」(ともに82.6%)となり、現在の環境と理想の環境には差があることも明らかになった。

21.11.19news2

すべての層で「組織文化をリニューアル・バージョンアップする必要がある」という回答が大多数となった

博報堂プレスリリースより