東北大学、研究教育の強化に向けてAIベンチャーと相互協力

東北大学と Langsmith株式会社は、東北大学が推進する研究力強化とLangsmithが推進するAI技術の発展と利活用の促進に向けて、以下の点において相互に協力すると発表した。

・Langsmithが開発・運営する英語論文執筆支援システム「Langsmith Editor」を1月25日より東北大学の研究者・学生に対して無償提供し、東北大学での論文執筆や実践的な英語トレーニングを支援する

 ・東北大学の研究者・学生が「Langsmith Editor」を活用する際に得られた操作データをLangsmithにフィードバックし、「Langsmith Editor」による英語論文執筆支援サービスの精度向上を支援する。

東北大学は、2030年を見据えた挑戦的な展望として「東北大学ビジョン2030」を掲げ、ビジョンの重点戦略である「卓越した学術研究を追求するための環境基盤の整備・充実」を実行するための主要施策として「多様な研究力を引き出す研究支援機能の充実・強化」を強力に推進している。

東北大学の研究者や学生が英語論文作成において「Langsmith Editor」を活用することにより、英文論文の質の向上と執筆作業の効率化を図り、更なる研究力強化と実践的な英語トレーニングにつながることが期待される。

一方で、東北大学の研究者や学生が「Langsmith Editor」を活用する際に得られる文案候補の選択結果や修正などの操作データは、「Langsmith Editor」のAIによる執筆支援機能の精度向上に役立てられ、サービス品質の向上が期待される。

また、東北大学は2020年10月29日に、東北大学「スタートアップ・ユニバーシティ宣言」を行い、スタートアップの創出と起業家人材の育成を加速している。Langsmithは、東北大学大学院情報科学研究科の学生による学生ベンチャーであり、東北大学としても積極的に支援するとともに、東北大学の学生ベンチャーの技術が東北大学の研究力強化に繋がるという「知の好循環」の事例として、今回のLangsmithとの相互協力は、東北大学として非常に有意義な取り組みと言える。

22.1.26news3

東北大学のキャンパス(Photo by XIIIfromTOKYO)