日本の学校・家庭教育のデジタル活用は11ヵ国中最下位

スプリックス基礎学力研究所は2月18日、世界11ヵ国における学習に関する意識調査と、基礎学力を測る学力調査の結果を発表した。

コロナ禍における学校の対応について、日本では「紙教材による宿題の提示」が83.1%で11ヵ国中最多だった。一方「オンライン授業の実施」は11ヵ国中最下位、「授業動画の配信」と「デジタルコンテンツの提供」では10位だった。

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また家庭での学習方法について、日本では「紙と鉛筆」が95.9%で、11ヵ国中1位だった。一方で、スマホ・タブレット・パソコンの活用はいずれも最下位となり、学校・家庭の双方においてデジタル活用で後れを取っていることが分かった。

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日本の保護者のうち、「パソコンやタブレットのソフト・アプリで勉強すべき」と回答したのは3割未満で、保護者の意識の希薄さが浮き彫りになった。

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同調査は、日本・アメリカ・中国・インド・イギリス・フランス・ポーランド・タイ・インドネシア・マレーシア・ミャンマーの11ヵ国で2020年8月~9月に実施された。各国1,000名ずつ、6〜15歳の子どもとその保護者に対し、インターネット上で調査された。