NTT東日本、八街市教委と連携して「情報・ネットリテラシー教育」

八街市(やちまたし)教育委員会(千葉県)は、東日本電信電話株式会社 千葉支店(以下「NTT東日本」)と連携して、八街市内の公立中学校4校において、生徒の情報モラル・セキュリティ思考定着・向上を目的として「情報・ネットリテラシー教育」に取り組んでいる。

八街市教育委員会では、従来から独自に教職員への「教育ICT」に関わる研修を実施するなど、GIGAスクール構想の導入直後から、生徒が使用するタブレット型コンピューターの積極的な活用を推進。また、八街市内全ての小中学校にWi-Fi環境と学習コンテンツを整備するなど、児童・生徒への学習環境の整備と学習意欲を喚起し、主体的な学習スタイルを実現することをめざすとともに、情報とネットへのリテラシー育成を推進している。しかしながら、児童・生徒が安全にインターネットを活用するためのリテラシー向上と保護者への理解醸成を図る上では、以下のような課題があった。

・インターネットを活用した更なる学習の充実化に向けて、ネットセキュリティに関する知識を網羅的に身につける

・セキュリティの高度化(意識)については、タブレット端末に制限をかけるという手段ではなく、日常でスマートフォンなどを使用する際にも安全にインターネットを活用することができる対応力を育成することで養っていく

NTT東日本では、八街市教育委員会などにおける上記課題の解決に向けて、新たなICT教材ツールの検討・開発を進めつつ、教職員などへの研修を交えながら複数回にわたって実際の授業での検証を行い、生徒の「情報モラル・セキュリティ思考の定着・向上」をめざしたトライアルを実施してきた。その結果、ICT教材ツールが上記目的の達成に資するものであるとして、八街市教育委員会でも一定の効果を認めることができたことから、今回初めて実際の授業において活用することとなった。

新たな「ICT教材」は、生徒へ貸与中のタブレット端末を利用して、「ゲーム形式」により設問への回答を行う。カードに記載された複数の設問に対し、回答の候補が記載されたカードを選択して正誤を確認することで、生徒が楽しく学びながら理解を深めることが可能だ。

情報・ネット社会において想定される出来事を、ロールプレイングのように生徒が自分事として捉えることで学習内容が浸透しやすくなるなど、教職員にとっても、その効果を期待することが可能な教材ツールとなっている。

22.7.11news3

教材イメージ(東日本電信電話株式会社・プレスリリースより)