東京都、「大学発スタートアップ創出支援事業」に東京科学大、一橋大ら9大学を採択
東京都は11月12日、「大学発スタートアップ創出支援事業」に新たに9つの大学を採択した。
都は2022年に策定した戦略「10x10x10のイノベーションビジョン」にもとづき、イノベーションの担い手であるスタートアップの支援に力を入れている。
その一環として昨年度に始まったのが「大学発スタートアップ創出支援事業」。スタートアップの中でも、高度な研究力ゆえにイノベーションのエンジンとしてとりわけ期待される大学発スタートアップについて、その創出や創出環境の整備を、民間のコーディネーター(ReGACY Innovation Group株式会社)と共同で支援する。
対象は、都内に拠点(学部、研究科、研究施設など)を持つ大学(院)、高専、専門職大学(院)、短大や、それらが設立したベンチャーキャピタルやTLO(技術移転機関)。
市場調査、知財申請・管理、VCや金融機関とのマッチング等により学内シーズの事業化をサポートする「事業化促進型」か、URAの設置、知財戦略や学内規程の策定等により事業化体制の整備をサポートする「環境構築型」、いずれかの支援を2年間受けることができる。
2023年度は慶應義塾大学、東京大学、武蔵野美術大学ら10大学が採択された。今年度採択された大学は以下の通り(50音順)。
【事業化促進型】
・筑波大学
・東京科学大学
【環境構築型】
・上智大学
・中央大学
・東京電機大学
・東京農工大学
・東洋大学
・一橋大学
・明星大学
採択された大学は、事業化促進型で2024年度2,500万円、2025年度5,390万円、環境構築型で2024年度3,150万円、2025年度7,590万円(いずれも上限額)の経費支援に加えて、コーディネーターによる伴走支援を受ける予定。