妹尾昌俊氏が提言する、教師のワーク・モチベーションとエンゲイジメント改善

長時間労働や抱える業務量の多さなどが指摘される学校教育の現場。こうした状況の中、現場の教員はどのような思いをもち働き、またそこに改善の糸口はあるのか。教員の働き方改革などをテーマに発信を続ける妹尾昌俊氏に提言いただく。

やりがいはあるが…

妹尾 昌俊

妹尾 昌俊

教育研究家、合同会社ライフ&ワーク代表。
全国各地の教育現場を訪れて講演、研修、コンサルティングなどを手がけている。政府の委員(中教審、部活動ガイドライン検討会議など)や教育委員会のアドバイザーも務めた。主な著書に『学校をおもしろくする思考法』、『教師崩壊』、『教師と学校の失敗学』など。5人の子育て中。

2021年春に文科省が始めた「教師のバトン」プロジェクトが炎上騒ぎとなった。Twitterなどで学校にまつわるちょっとイイ話や、働き方改革の事例などについての投稿を募集したのだが、現役の教師等からは非難の声や疑問が相次いだ。「学校の労働環境は過酷で、そんなキラキラした投稿なんてできない」、「とても次世代にバトンを引き継げるとは思えない」といったコメントには共感する声も多かった。本稿執筆現在も悲痛な声は、多数アップされ続けている。

では、先生たちは投げやりになっているのか、仕事へのモチベーションは低いのだろうか。そう問われれば、多くの教師がNOと答えるであろう…

(※全文:2003文字 画像:あり)

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