時代は「人的資源」から「人的資本」へ キャリア自律とモチベーション

学びのモチベーションの源泉は一人ひとりの心の中にある「将来目指す姿」であり、キャリア構築と深い関係がある。注目のキャリア理論である「現代版プロティアン」とモチベーション・マネジメントの関係を田中研之輔氏が解説する。

「人的資源」から「人的資本」へ

田中 研之輔

田中 研之輔

法政大学キャリアデザイン学部 教授
一般社団法人プロティアン・キャリア協会 代表理事。UC. Berkeley元客員研究員、Uni versity of Melbourne元客員研究員、日本学術振興会特別研究員SPD 東京大学。博士:社会学。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。専門はキャリア論、組織論。社外顧問を27社歴任。個人投資家。専門社会調査士。『プロティアン』(日経BP)他、著書多数。

モチベーション・マネジメントとは個人の内発的動機と組織の管理的施策を掛け合わせた考え方であるが、今、企業が早急に取り組むべきなのは、主体的なキャリア形成を促すモチベーション・マネジメントだ。

キャリアデザインの視点からモチベーション・マネジメントを考えるときに、次の学問的潮流に触れておく必要がある。それが人的資源管理(Human Resources Manage ment)から人的資本開発(Human Capital Development)への進展である。

(※全文:1951文字 画像:あり)

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