人材不足に立ち向かう すべての社員を戦力にするための組織構築とは

人材不足が深刻化する今後、企業ではあらゆる社員が戦力としてモチベーション高く活躍する必要がある。人材マネジメント研究の第一人者である学習院大学・守島基博氏は、組織構築にあたり、「個」と集団としての「場」、双方の視点が必要だと語る。

「個」を生かしつつ
協調の「場」を設計する

守島 基博

守島 基博

学習院大学経済学部 教授
1980年慶應義塾大学文学部社会学専攻卒業、82年慶應義塾大学大学院社会学研究科社会学専攻修士課程修了、86年米国イリノイ大学大学院産業労使関係研究所博士課程修了。組織行動論・人的資源管理論でPh.D.取得。同年カナダ・サイモン・フレイザー大学、慶應大学総合政策学部助教授、慶應ビジネススクール教授、一橋大学大学院商学研究科教授を経て2017年より現職。2020年より一橋大学名誉教授。

労働力人口の減少、リモートワークの浸透、ビジネス領域におけるDX推進など、労働市場や企業経営は大きな転換期を迎えている。また、『人生100年時代』という言葉に象徴されるように、人々の生き方や働き方に対する考え方も様変わりし、新たな雇用モデルの提示や人事改革が急務となってきた。人材マネジメント研究の第一人者である学習院大学の守島基博教授は、これからの企業戦略においては社内のあらゆる人材を活かしきる『全員戦力化』こそが必須であり、そのためには『場』づくりが重要になると指摘する。

(※全文:2271文字 画像:あり)

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。