「人」とともに「環境」にも目を向ける 意欲・モチベーションを生む場づくり

本人の成長、ひいては組織や社会のためには意欲をもって学ぶことが重要だが、動機づけにはさまざまな理論や手法があり、効果的な実践は難しい。本特集では人を取り巻く「環境」に焦点を当て、モチベーションとの関係を探った。(編集部)

ロナ禍で働き方が多様化するなか、人々が仕事に求めるものもまた多様化している。モチベーションの源泉は人によりさまざまだが、学校や企業という組織の中で、多様な人々と協働しつつそれぞれのモチベーションを維持・向上させる環境のあり方とはどのようなものだろうか(画像はイメージ)

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「モチベーション」を取り巻く
学校・職場の課題

モチベーションが湧いたり失われたりする要因は人によってさまざまだが、子どもにとっては教室や家庭の環境が及ぼす影響が大きい。教育心理学を専門とする慶應義塾大学教職課程センター教授の鹿毛雅治氏は、それぞれに異なる子どもの個性にあった動機づけと学校などが求める一斉・画一なカリキュラムとのジレンマに触れながら、間接的指導の重要性を語る(こちらの記事)。この際に重要になるのが人を取り巻く環境、つまり“場”であり、人に行動を促す場をつくるためには、人間性そのものを理解したうえで現場の知恵と経験値を持ち寄り、対話を続けながら最適解を探ることが重要だと指摘する。

(※全文:2288文字 画像:あり)

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