事業構想大、北海道北広島市および日本エスコンと連携三者協定を締結 市民に人材育成プログラムを無償提供
事業構想大学院大学、北海道北広島市、株式会社日本エスコンの三者は4月11日、連携協定を締結した。
6月から2028年半ばまでの3期3年間、北広島市域の有志を対象に、新事業創出人材育成プログラム「北海道事業構想イノベーションラボ」を開催する。
北広島市は札幌市と新千歳空港の中間に位置する、人口約5万6,000人の自治体。名称は広島県人が開拓したことに由来。「少年よ、大志を抱け」の名言で知られる「クラーク博士」ことウィリアム・スミス・クラークが、まさにこの言葉を残した地でもある。
2023年3月からはプロ野球チーム、北海道日本ハムファイターズの本拠地として知られるが、その本拠地「エスコンフィールドHOKKAIDO」のネーミングライツを保有するのが、不動産会社の日本エスコン。球場周辺や最寄りの北広島駅前にて、市と共同で開発事業にも取り組んでいる。
「北海道事業構想イノベーションラボ」は、日本エスコンから北広島市に寄附された企業版ふるさと納税を活用して運営。このため受講費用は無料。
受講生(研究員)は、業種を異にする他の受講生や講師と対話を重ねながら、自社の経営資源を見つめ直し、1年かけて新事業案を作成。このプロセスを通じ、新事業により地域を持続的に活性化することのできる人材を育成する。
事業構想大の田中里沙学長は「歴史と革新が融合する北広島市は、これからの地域づくりにおいて大きな可能性を秘めた場所。『北海道事業構想イノベーションラボ』が地域の事業構想人材育成の拠点となり、北広島市の活性化に寄与することを願っている」と語った。
北広島市の上野正三市長は「地域の未来を切り拓く研究により、本市が新たな知の拠点となり、地域社会や産業の発展につながることを期待する。大志をいだく人々とともに未来を創造できることを楽しみにしている」と述べた。
日本エスコンの伊藤貴俊・代表取締役社長は「不動産開発だけでなく、幅広い側面から北広島市の発展に寄与したいと考え、企業版ふるさと納税を活用した。ここからどのようなイノベーションが創出されるのか、非常に楽しみにしている」とコメントした。
第1期は6月から来年3月にかけて、北広島市域の有志20名を対象に、北広島市役所、エスコンフィールドHOKKAIDO、オンラインにて全20回開催。講師は事業構想大の田中克徳客員教授が務める。
5月13日まで受講生を募集中。詳細は以下より。
https://www.mpd.ac.jp/events/hokkaidopj1