小中29万人、不登校児童生徒数が過去最多に 文科省調べ

文部科学省は10月4日、「令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」結果を公表した。

調査結果によると、小・中学校における不登校児童生徒数は299,048人(前年度244,940人)であり、前年度から54,108人(22.1%)増加し、過去最多となった。在籍児童生徒に占める不登校児童生徒の割合は3.2%(前年度2.6%)。

不登校児童生徒の61.8%(前年度63.7%)に当たる184,831人(前年度156,009人)の児童生徒が、学校内外の機関等で相談・指導等を受けている。そのうち、学校外の機関等で相談・指導等を受け、指導要録上出席扱いとした児童生徒数は、32,623人(前年度27,997人)。また、不登校児童生徒のうち、自宅におけるICT等を活用した学習活動を指導要録上出席扱いとした児童生徒数は10,409人(前年度11,541人)だった。

高等学校における不登校児童生徒数は、60,575人(前年度50,985人)で、前年度から9,590人(18.8%)増加した。在籍児童生徒に占める不登校児童生徒の割合は2.0%(前年度1.7%)だった。

小・中・高等学校及び特別支援学校におけるいじめの認知件数は681,948件(前年度615,351件)で、前年度に比べ66,597件(10.8%)増加した。児童生徒1,000人当たりの認知件数は53.3件(前年度47.7件)。年度末時点でのいじめの解消状況は、525,773件(77,1%)(前年度493,154件(80.1%))。

いじめの重大事態の件数は923件(前年度706件)で、前年度に比べ217件(30.7%)増加し、過去最多となった。小・中・高等学校から報告のあった自殺した児童生徒数は411人(前年度368人)だった。調査結果の詳細はURLから確認できる。
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1302902.htm

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画像は「令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」(文科省)から