学研HDと城南進研が資本提携、メタバースの学習サービスを開発へ
株式会社 学研ホールディングスは11月25日、株式会社 城南進学研究社と業務資本提携契約を締結することを決定した。業務資本提携を通じて、学研グループが有する多様な教育サービス、コンテンツと、城南進研の各種教育サービス、コンテンツとの連携により新たなサービス・商品を開発し、様々な教育ニーズに応えていく。
学研グループがもつ全国に展開する教室・塾事業や多様な教育コンテンツと、城南進研の各種教育サービスや教育コンテンツとのコラボレーションにより、新たなサービスや商品を開発し、新たなマーケットをつくり出し、塾業界内における優位性を確保できると考え、学研ホールディングスは2022年8月26日に城南進研と業務提携契約を締結している。今回、より中・長期的な協働関係を築き上げていくことを目指し、業務資本提携契約を締結することで合意した。
今回の業務資本提携により、「メタバースを用いた新しい学習サービスの協働開発・展開」「教室・学習塾の連携」「英語学習コンテンツ・サービスの協働開発」「学習アセスメントの共同開発・制作・普及」「乳幼児を対象とした教育サービスの連携」「社会人を対象とした新教育サービスの開発・普及」等の諸施策について、具体的な展開についての検討をさらに進める。
「メタバースを用いた新しい学習サービスの協働開発・展開」について、学研グループでは、富士ソフト株式会社との協働実証により開発したバーチャル教育空間「FAMcampus」を利用したオンライン学習塾の展開を始めている。FAMcampusでは、自分のアバターがバーチャル空間上の学習塾に登校し、授業や自習、面談など、リアルの学習塾に通うのと同等のサービスを受けることができる。このメタバース空間で城南進研がもつ個別指導のノウハウを用いた新しい学習サービスについての協働開発・展開を目指す。
また、「社会人を対象とした新教育サービスの開発・普及」について、学研ホールディングスは2020年11月に策定した中期経営計画『Gakken 2023』において、社会人教育事業への注力を重点施策としている。企業向け研修サービスを手掛ける同社グループのTOASU(旧・ジェイテックスマネジメントセンター)と城南進研グループのアイベックとの連携や、社会人向け英語学習サービスの協働開発などにより、人生100年時代における学習環境づくりを通して新たな売上・利益の創出を目指す。
学研ホールディングス・プレスリリースより