JR九州、事業構想大と連携協定を締結 専門職学位課程に社員を継続的に派遣
九州旅客鉄道株式会社(JR九州)と事業構想大学院大学は7月23日、人材開発に関する連携協定を締結した。事業構想大の「人材開発連携企業制度」を用いて、同大の専門職学位課程にJR九州の社員を複数名、継続的に派遣する。
事業構想大は新規事業開発の教育研究に特化した社会人大学院。組織の人材開発の場としても機能すべく、2012年の開学当初より「企業・団体推薦入試」を設けてきたが、組織にイノベーションをもたらすためには社員をより集団的、長期的に派遣する必要があることから、この度「人材開発連携企業制度」を新設した。
希望する企業・団体を審査の上「人材開発連携企業」に認定。修士課程への入学枠を付与し、社員を複数名、継続的に受け入れる。加えて、各社の特徴に応じてカスタマイズされた新事業構想研究会である「プロジェクト研究」や、各種の研修事業も実施する。
JR九州は、技術革新や気候変動、価値観の多様化など社会環境の急激な変化の中、モビリティサービスを通じ社会の持続的な発展を実現すべく、この制度を利用。同制度利用企業の第1号となった。
九州、日本、そしてアジアを活気づけることのできる人材を、中長期的なスパンで育成していきたいとしている。
締結式の様子。左より、田中里沙・事業構想大学長、古宮洋二・JR九州代表取締役社長執行役員。