富山大と北里大、伝統医学の教育研究強化に向け連携・交流協定を締結

富山大学と北里大学は4月25日、連携・交流協定を締結した。両大学の強みである伝統医学の教育研究を強化する。

富山大は、県民あたりの医薬品生産金額、製造所数、製造所従業者数が全国第1位という地域的特徴もあり、医療科学の教育研究に力を入れている。中でも和漢薬については、日本唯一の伝統医薬学の研究所である「和漢医薬学総合研究所」を有し、WHOの「伝統医学協カセンター」に認定されるなど、国内有数の拠点となっている。

一方、北里大学も、2013年に国の「革新的イノベーション創出プログラム」(COI STREAM)に採択され、複数の大学や企業と共同で「漢方診療標準化プロジェクト」に取り組むなど、東洋医学の教育研究に強みを有しており、富山大以外では国内唯一の「伝統医学協カセンター」となっている。

富山大学が上記プロジェクトに参加するなど、両大学はこれまでも共同研究や相互交流を行ってきたが、そうしたパートナーシップをいっそう強化すべく、連携協定を締結した。

人材交流とリソースの共有を通じ、和漢薬および東洋医学の教育研究をさらに推進するとともに、その成果を社会に還元していきたいとしている。

aimg_topics_20250513-5-1024x451_waifu2x_noise0_scale2x締結式の様子。左から3人目が富山大の齋藤滋学長、4人目が北里大学を運営する学校法人北里研究所の浅利靖理事長、5人目が北里大の砂塚敏明学長。富山大プレスリリースより