NTT西日本 共創が拓く未来 “Self-as-We”で挑むイノベーション

NTT西日本が運営するオープンイノベーション施設「QUINTBRIDGE」は、社会課題の解決と未来社会の創造をめざす「共創の場」。多様な人々が集まり、人と人が繋がりながらイノベーションが生まれる仕組みについて、NTT西日本イノベーション戦略室長の市橋直樹氏に聞いた。

ウェルビーイングが実感できる
社会を共創プロジェクトで実現

市橋 直樹

市橋 直樹

西日本電信電話株式会社
イノベーション戦略室長
1996年NTT入社。NTT西日本の新事業として設立されたNTTスマートコネクト社の立ち上げに参画し、クラウド事業に従事。以後、フレッツ光の提供開始やスマートシティ事業の推進、NTTグループのグローバル再編とブランディング強化に携わる。2021年より現職。ドラッカースクール(米国クレアモント経営大学院)にてMBA取得。

QUINTBRIDGE(クイントブリッジ)は2022年3月、大阪・京橋のNTT西日本本社敷地内で開業。企業や自治体、大学、スタートアップなどの多様なプレイヤーが集い、社会課題の解決や未来社会の創造を目指している。

「QUINTBRIDGEがユニークなのは、NTT西日本を中心に置かない共創の場であることです」と、市橋氏は説明する。「ここでは、オープンかつ中立的な施設であるという心理的安全性の下、会員の方々は多様な意見を出して、相互に学び合います。結果的にそれが共創事業創出に繋がると考えており、実際に事業化した例も増えています。その中でNTT西日本の社員も参加し、共創を進めています」。

QUINTBRIDGEのパーパスは、次々と共創プロジェクトを世に送り出し、社会課題の解決と未来社会の創造を成し遂げ、ウェルビーイングが実感できる社会を実現することだ。主体は会員で、会員がアセットや課題、フィールド、アイデアを持ち寄っている。

QUINTBRIDGEでコアとなっているフィロソフィーは、京都大学教授で哲学者の出口康夫氏が提唱する「Self-as-We(「われわれ」としての「自己」)」だ。

「Self-as-Weは東洋史観に基づくもので、QUINTBRIDGEでは『私の挑戦』を『私たちの挑戦』と変換して、主語を私ではなく私たちで捉えることを大事にしています」

(※全文:1970文字 画像:あり)

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