ANA 創業時から続くベンチャー精神で「挑戦の機運」を醸成

全日本空輸(ANA)グループでは、ビジネスコンテスト形式の社員提案制度「Da Vinci Camp(ダ・ヴィンチ・キャンプ)」を実施。中長期的な価値向上に貢献し、新たな収益源となる事業の芽を発掘することを目指すと共に、グループ社員1人ひとりの「努力と挑戦」を後押ししている。

コロナ禍で新たな社員提案制度
「Da Vinci Camp」を開始

冨満 康之

冨満 康之 Tommitsu Yasuyuki(中央) ANAホールディングス株式会社
未来創造室 デジタル・デザイン・ラボ
チーフディレクター

野村 健介 Nomura Kensuke (左)
未来創造室
デジタル・デザイン・ラボ

加藤 孝弥 Kato Takahisa (右)
未来創造室
デジタル・デザイン・ラボ

ANAグループでは行動指針「ANA's Way」を、グループ社員1人ひとりに浸透させる活動を展開。創業時から受け継がれる理念と創業者の想いを基盤とするANA's Wayには、「安全」や「社会への責任」などと共に「努力と挑戦」というベンチャー精神が含まれる。

ANAの前身である「日本ヘリコプター輸送」は、1952年に創業。世界では当時、国主導の航空会社経営が多くを占めていた中、役員を含む従業員16人とヘリコプター2機の小さな民間航空会社として始まった。

在はグループ全体の従業員が約4万4,000人となり、約300機の飛行機を保有するまで成長したが、「グループ内には創業時からのベンチャー精神を受け継ぎ、新しい価値創造に挑戦したいという社員が沢山います」とANAホールディングス未来創造室「デジタル・デザイン・ラボ(DD-Lab)」のチーフディレクター、冨満康之氏は話す。

2004年には、新たな価値を創造し、 “ハリウッド”映画のように顧客や社会に感動を届けることを目指す社員の自発的提案活動「ANA Virtual Hollywood(ANAバーチャルハリウッド)」を開始。延べ1,600人以上のグループ社員が参加し、多様な提案がなされた。

しかし、2020年にはコロナ禍が始まり、活動を休止。グループ全体で収支が厳しくなる中、「航空一本足打法からの脱却」を図る、新たな社員提案制度「Da Vinci Camp(ダ・ヴィンチ・キャンプ)」が始まった。

Da Vinci Campはビジネスコンテスト形式で、経営ビジョン「ワクワクで満たされる世界を」を実現する新規事業の種を幅広く募っている。グループの中長期的な価値向上に貢献し、新たな収益源となる事業の芽の発掘を目指すと共に、グループの社員1人ひとりの「努力と挑戦」を後押しし、チャレンジする機運の醸成を図っている。

(※全文:1785文字 画像:あり)

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