通信制高校にネガティブなイメージを持つ保護者が6割

通信制高校紹介サイト「Go通信制高校」を運営する株式会社プレマシードは3月6日、親世代と子世代を対象に行った「通信制高校に関するイメージ調査」の結果を発表した。

不登校児童生徒の増加や、登校に対する考え方の変化を背景に、かつてよりも一般的になりつつある通信制高校について、世代間でそのイメージにはどのような違いがあるのか調べた。

調査は1月、全国の15~19歳の男女および、子どもを持つ40代・50代の男女を対象に実施。各200名、計600名から回答を得た。

知り合いに通信制高校に通っている、もしくは通っていた人はいるか尋ねたところ、「いる」は15~19歳では39.5%、40代では20.0%、50代では13.5%。年齢が若いほど高い傾向が見られ、子世代では4割近くに上った。

通信制高校にどのようなイメージを持っているか尋ねたところ、子世代では「良いイメージ」、「やや良いイメージ」が計58.0%であるのに対して、親世代では「あまり良くないイメージ」、「良くないイメージ」が計60.5%。世代間に大きな差があることが判明した。

通信制高校のポジティブなイメージについて尋ねたところ(複数回答可)、親世代(36.8%)、子世代(45.5%)のいずれにおいてもトップは「不登校の人でも高校を卒業できる」。2位は、親世代では「仕事をしながら通える」(33.0%)、子世代では「自分のペースで勉強ができる」(37.5%)および「自由な時間ができる」(同)となった。

一方、ネガティブなイメージについて尋ねたところ(複数回答可)、親世代、子世代のいずれにおいてもトップ3は「ひきこもりが多い」(親世代29.3%、子世代40.0%)、「全日制高校で経験する学校生活と異なる」(親世代26.8%、子世代32.0%)、「いじめや人間関係に問題があった人が行くところ」(親世代20.5%、子世代28.0%)となった。

ポジティブ、ネガティブのいずれにおいても子世代の回答の方が多く、通信制高校への関心の深さが伺われた。その関心の深さが、通信制高校のイメージを変えていく鍵になるかもしれないとしている。

調査結果の詳細は以下から見ることができる。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000022887.html

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