大学発ベンチャー実態等調査 20年度から401社増加、過去最高の伸び

経済産業省は、5月17日、「令和3年度大学発ベンチャー実態等調査」の取りまとめ結果を発表した。

2021年10月時点での大学発ベンチャー数は3,306社と、2020年度で確認された2,905社から401社増加し、過去最高の伸びを記録した。

「大学発ベンチャー実態等調査」では、大学発ベンチャーの設立状況を定点観測するとともに、事業環境やニーズ等を調査し、その成長に寄与する要因等を分析している。

大学別のベンチャー企業数は329社で東京大学がトップ。2位は京都大学の242社、3位は大阪大学の180社、4位は筑波大学の178社で、1〜4位までは前年度と順位が変わらなかったが、20年度に90社で10位だった慶應義塾大学が175社と大きく数を増やし5位にランクインした。

(※企業数は当該調査年度時点で把握した数であり、前年度との差分は必ずしも新規設立数ではない)

また、同調査では大学発ベンチャーにおける従業員に占める博士人材の比率も調査しており、特に研究成果ベンチャーや技術移転ベンチャーで一般企業の研究職に比較して高く、大学発ベンチャーでは博士人材が積極的に活用されていることがうかがえるとしている。

22.5.18news2

大学別ベンチャー企業数(経済産業省ホームページより)