十勝から世界へ!農畜産業を成長させる経営人材を育成

帯広畜産大学は今年9月から来年3月にかけて「農畜産プロフェッショナル経営人材育成プログラム」を開講している。家族経営から農業法人への移行や6次産業化への関心が高まる中、農業経営者、JA職員、金融機関職員らが、業種を超えて実践的な学びに取り組んでいる。

農商工連携を強みに
農畜産のトップランナーを育成

岩本 博幸

岩本 博幸

帯広畜産大学 高度人材共創センター センター長/農業経済学ユニット 教授
博士(農学)。研究分野は、農業経済学、フードシステム論、環境経済学。東京農業大学国際食料情報学部准教授、帯広畜産大学環境農学研究部門准教授などを経て、2023年から帯広畜産大学高度人材共創センター センター長に就任。

帯広畜産大学は農学、畜産科学、獣医学に関する教育研究を推進する日本唯一の国立大学だ。大学がある十勝地域では、基幹産業である農業を核に地域産業構造が成り立っている。農業関連の教育の充実は、農畜産関係者はもちろん地域の経済関係者からも要望されてきた。このため同大学では、十勝地域の農畜産業の課題の解決を使命に、短期や単発で農畜産関連のリカレント教育を提供してきた。

2022年4月、帯広畜産大学・小樽商科大学・北見工業大学の3大学経営統合による国立大学法人北海道国立大学機構が発足し、新学長に長澤秀行氏が就任。農商工が連携する体制が出来上がったことで、リカレント教育の強化を決定した。そして今年6月、…

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