マネジメントやIT・DXを学び 次世代の介護を担う人材を育成

超高齢社会の到来に向けて、介護施設の人材確保やマネジメント力向上が課題となる中、小樽商科大学ビジネススクールは2021年度から「介護ミドルマネジャー育成プログラム」を開講。22年度はDX・ITリテラシーも重点的に学べる内容とし、次世代の介護を担う人材育成に取り組んでいる。

介護業界で求められる
マネジメント能力の向上

藤原 健祐

藤原 健祐

小樽商科大学 大学院商学研究科 アントレプレナーシップ専攻 准教授
博士(保健科学)、MBA。2002年から9年間、診療放射線技師として病院で勤務。その後、診療放射線技師養成校で教員として勤務しながら、2013年に北海道大学大学院保健科学院に進学し、医療経済・政策、特に医療の地域格差について研究。2018年に北海道大学大学院保健科学研究院保健医療教育研究センター特任助教を経て、2019年から現職。

厚生労働省は2021年に、国内の高齢者数がピークとなる2040年には介護人材69万人が不足するという推計結果を公表した。このような中、介護業界では人材確保と共に、職員の離職防止や定着促進、生産性向上に向けた管理職や経営者のマネジメント能力向上も課題となっている。

これらの課題に対処するため、小樽商科大学ビジネススクールは、介護サービス事業を展開する札幌市の株式会社さくらコミュニティサービス(以下、さくらCS)と連携し、2021年度に、介護マネジメントに資する実践的な知識や技能を持つ、高度人材の育成を目指して「介護ミドルマネジャー育成プログラム」を開講。同プログラムは、文部科学省の…

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