ユーザー体験を起点にしてAIを活用できる人材を育成

関西学院大学は今年10月から来年1月にかけて、 社会人向けに「UI/UXデザインを活用した課題解決プログラム」を開講している。 プログラムでは人工知能(AI)の活用にUI/UXデザインの考え方も取り入れ、 既存のサービスや製品を、新たなものとして創り上げることができる人材の育成を目指している。

2019年度から「AI活用人材
育成プログラム」を開講

巳波 弘佳

巳波 弘佳

関西学院大学 副学長、情報化推進機構長、工学部情報工学課程 教授
1992年東京大学理学部数学科卒業。2000年京都大学博士(情報学)。1992年~2002年NTT研究所にて情報ネットワーク設計・制御の研究開発に従事。2002年より関西学院大学にて研究・教育に従事。さまざまな領域において、数理的な研究から実用化まで幅広く行っている。現在、同大学副学長、情報化推進機構長、関学×日本IBM AI共同プロジェクト統括、AI活用人材育成プログラム統括。

「近年のAIを中心とする技術革新によって世界は大きな転換期を迎えており、文系・理系に関係なく、AIや関連技術を理解して活用できる人材が必要になっています。これに対応できる人材の育成は、教育機関の重要な責務です」

関西学院大学副学長・教授で「AI活用人材育成プログラム」を統括している巳波弘佳氏は、こう語る。

このような課題認識の下、関西学院大学は2017年9月から日本IBMと共同で、人材育成や産学連携を含めた総合的な取り組みを行う包括的なプロジェクトを開始した。日本IBMは、最先端のAIの1つとして知名度が高い“Watson”を擁するグローバル企業だ。そして2019年度には、全10科目から成る「AI活用人材育成プログラム」を全学開講科目群として開講することになった。

「プログラムでは『文系・理系を問わず、…

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