親の収入に起因する体験格差を感じたことがある人が6割以上 民間調査
転職支援を手掛けるアクシス株式会社は9月23日、「体験格差に関する意識調査」の結果を発表した。
体験格差とは、習い事や旅行、文化的アクティビティなど、学びや成長をもたらす活動を子どもが享受できる機会が家庭ごとに異なる状況を言い、経済的格差と関係があるとされている。その体験格差をどの程度の家庭が感じているか、調べた。
調査は9月、就業経験・子育て経験がある20代〜60代の男女を対象に実施。300名から回答を得た。
回答者の年収構成は、300万円未満が89名(30%)、300万~500万円未満が79名(26%)、500万~700万円未満が51名(17%)、700万~900万円未満が71名(23%)、900万円以上が10名(3%)。
現在までに、親の収入に起因する体験格差を感じたことはあるか尋ねたところ、「ある」は64%。「ない」の28%を大きく上回った。
親の収入の違いにより子どもの体験機会に差があると感じるか尋ねたところ、「大きな差があると感じている」が48%で最多。「少し差があると感じている」も29%に上り、「ほとんど差は感じない」(22%)、「全く差は感じない」(1%)を圧倒した。
自身の子どもに文化的体験や学習体験をどの程度提供しているか、またそのための費用はどの程度家計の負担となっているかも尋ねた。
文化イベントや芸術展にどのくらいの頻度で行くか尋ねたところ、「半年に1回」が40%で最多。「2~3ヶ月に1回」(20%)「年に1回」(18%)と続いた。「毎月」は7%で、「全く行かない」(15%)を下回った。
その費用が家計の負担になっているか尋ねたところ、「少し負担を感じる」、「かなり負担を感じる」は62%。「あまり負担を感じない」、「全く負担を感じない」の38%を上回った。
塾、習い事など学習体験への費用についても同様に尋ねたところ、「少し負担を感じる」 、「かなり負担を感じる」は83%に上り、「あまり負担を感じない」、「全く負担を感じない」の17%を圧倒した。
この結果を受けて、すべての子どもが平等に多様な体験を得られるような支援や仕組みが今後求められるとしている。
調査結果の詳細は以下から見ることができる。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000054.000028179.html
親の年収に起因する体験格差を感じたことがあるか尋ねた結果。アクシス プレスリリースより