全国学力テストのコンピューター化、まずは小規模試行から 文科省WG

文部科学省が設置する「全国的な学力調査のCBT化検討ワーキンググループ」は8月26日に中間まとめ「論点整理」(案)を発表し、全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)のコンピューター使用型テスト(CBT)化について「まずは小規模から試行・検証に取り組み、課題の解決を図りつつ、確実に段階的に規模・内容を拡張・充実させていく」とした。

中間まとめ案では、約200万人を対象に同日同時に一斉実施することによるネットワークやサーバへの過大な負担や、学校及び教育委員会、国立教育政策研究所における体制整備の必要性、児童生徒の端末による学習環境への習熟度などを課題として挙げ、「CBTプロトタイプを作成した上で、小規模の試行から検証を重ねつつ進めていくことが重要」と結論づけた。

同WGは全国的な学力調査に関する専門家会議の下に2020年4月に設置。PISA等の国際学力調査のCBT化が進んでいることや、GIGAスクール構想の推進などを鑑み、日本の全国学力テストのCBT化の可能性について検討してきた。WGは中間まとめ案を専門家会議に提出後、9月以降も引き続き個別の論点についてさらに検討を進めるという。

 

中間まとめ案は以下から閲覧可能。

https://www.mext.go.jp/kaigisiryo/2020/03/mext_00009.html

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