Wileyのオープンアクセス契約に、日本の14大学が新たに加入

世界最大の出版社のひとつであるWileyは1月10日、同社のオープンアクセス(OA)契約に参加する日本の大学が、2022年の4大学から2023年は18大学へと大幅に増加したことを発表した。

同社では、2022年に東北大学、東京工業大学、総合研究大学院大学、学校法人東京理科大学の4大学とOA契約に関する覚書に署名。2023年1月1日からWileyとJUSTICE(大学図書館コンソーシアム連合)との新たな合意により、14の大学が新たにOA契約に加わることになった。

 今回の契約に参加した18大学は以下の通り。

岩手大学、東北大学、埼玉大学、東京大学、東京工業大学、電気通信大学、山梨大学、信州大学、総合研究大学院大学、福井大学、三重大学、京都大学、九州工業大学、東京都立大学、慶應義塾大学、東京理科大学、神奈川大学、沖縄科学技術大学院大学

今回の新しい契約は、Wileyのジャーナル全タイトルを閲覧するためのアクセス権を参加大学に提供するとともに、さらに2,000誌近くに及ぶWileyのハイブリッド誌(収録論文の閲覧のために購読契約を要するジャーナルのうち、著者が論文掲載料を支払って自分の論文をオープンアクセス化するオプションを提供するもの)・フルゴールドOA誌(掲載するすべての論文をOAのみで出版するジャーナル)のすべて(Wiley傘下のHindawi社のジャーナルを含む)で所属研究者が論文をOA出版することのできる権利を得る。

この契約によって18大学が2023年にOA出版できる論文の総数は、1,500本近くに達することになる。