視力低下と肥満傾向児の割合は増加傾向に 文科省調べ

文部科学省は7月28日、学校における幼児、児童及び生徒の発育及び健康の状態を明らかにすることを目的とする「令和2年度学校保健統計調査」の結果を公表した。 

調査結果によると、裸眼視力 1.0 未満の者の割合は、年齢が高くなるにつれておおむね増加傾向となっており、小学1年生で約4人に1人、小学6年生では約半数となっている。また、肥満傾向児(肥満度が 20%以上の者)の割合は増加傾向にあり、高等学校の1年生(15歳)を除いて、幼稚園(5歳)、小学校(6歳~11歳)、中学校(12歳~14歳)、高等学校(16歳~17歳)ではいずれも前年度を上回っている。 

令和2年度調査結果は、新型コロナウイルス感染症の影響により、調査期間が年度末まで延長されたため、本集計結果は、成長の著しい時期において測定時期を異にしたデータを集計したものとなっており、過去の数値と単純比較することはできない、としているものの、裸眼視力1.0 未満の者の割合は年齢が高くなるにつれておおむね増加傾向となっていることについては、全国の小中学生を対象に近視実態調査を実施しているところであり、視力悪化の詳細(近視、遠視、乱視)を明らかにした上で、子どもの視力低下の予防に必要な対策を講じる、としている。調査結果は下記から。

https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa05/hoken/kekka/k_detail/1411711_00004.htm

21.7.29news1

年齢別 裸眼視力1.0 未満の者、むし歯(う歯)の者の割合「令和2年度学校保健統計調査」(文科省)より