デジタル人材育成における3つの課題 カギとなるのは意識改革と産官学連携

経済産業省は2021年2月から、「デジタル時代の人材政策に関する検討会」を実施している。デジタル人材を育成するため、マクロ・ミクロで課題を整理し、検討を進める。座長を務める三谷慶一郎氏に、産業界としてのDXのポイントを聞いた。

三谷 慶一郎

三谷 慶一郎

株式会社NTTデータ経営研究所 執行役員
エグゼクティブコンサルタント
企業や行政機関におけるデジタル戦略やサービスデザインに関するコンサルティングを実施。筑波大学大学院ビジネス科学研究科博士課程修了。博士(経営学)。武蔵野大学国際総合研究所客員教授。情報社会学会理事、経営情報学会監事。近著(監訳)に「デジタルトランスフォーメーション経営戦略」等がある。

DX で解決すべき
ミクロ的な3つの課題

「デジタル時代の人材政策に関する検討会」は、Society 5.0の到来に向けて企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するなか、変革を担う人材にまつわる政策の方向性について検討を重ねている。昨年度の検討会で整理された課題は、業界・経営等の構造的問題や人材の流動性不足のようなマクロ的課題と、学習機会や学びを実践する場の不足や能力の見える化の難しさなどミクロ的課題があり、今年度は後者に的を絞って議論を進めている。

(※全文:2289文字 画像:あり)

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