週休3日制とサバティカル休暇で、社会人の学び直しは進むのか

政府は骨太の方針に選択的週休3日制の導入促進を盛り込み、科学技術・イノベーション基本計画では長期のサバティカル休暇の導入も後押しする。しかし、これらの休暇制度の導入やリカレント教育の普及は容易ではない。社会人の学び直しを促進する有効な施策について検討する。

先進3社に見る、選択的週休3日制の実態

骨太の方針では、多様な働き方の実現に向けた働き方改革の実践やリカレント教育の充実のため、「選択的週休3日制度について、育児・介護・ボランティアでの活用、地方兼業での活用などが考えられることから、好事例の収集・提供等により企業における導入を促し、普及を図る」としている。しかし、厚生労働省の2020年の調査によると、完全週休2日制を設けている国内企業は44.9%に留まる。また、完全週休2日制より休日数が実質的に多い制度を採用している企業は全体の8.3%に過ぎず、選択的週休3日制の普及には、給与体系や労働時間管理の仕組みを変える必要があると考えられる。

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