環境系大学院のリカレント教育 専門人材育成の針路を見出す
グリーン社会の実現が叫ばれる中、社会人が学べる環境系の大学院等はごく僅かだ。上智大学大学院 地球環境研究科はその数少ない教育機関の一つだが、社会人入試枠はさほど活用されていないという。専門人材の育成に求められる方策について検討する。
文理横断型カリキュラムと国際性豊かなコース
田中 嘉成
上智大学大学院 地球環境研究科は、人類が直面する地球環境問題の解決に向けて、従来型の各学部の上に設置される形態ではなく、独立大学院として2005年4月に創設された専門大学院だ。特に環境分野において、高い使命感と、社会科学と自然科学の知識を総合し、理論と実践を結び付ける知力・学力とを有する人材の育成を目指している。
同研究科の特徴は大きく3つある。1つ目の特徴は、環境問題に幅広い分野からアプローチするための、文理横断型の教育カリキュラムだ。自然科学から人文社会科学まで、地球環境に関連する広い科目群の中から、文系・理系を問わず、各自の関心や将来の進路などに応じて自由に科目を選択できる。
(※全文:2374文字 画像:あり)
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