大学の研究・教育力を可視化 内閣府がデータ分析プラットフォームを開設

内閣府は9月1日、大学等の研究機関における「研究」「教育」「資金獲得」の状況に関するエビデンスを収集・分析し、データを共有するプラットフォーム「e-CSTI(Evidence data platform constructed by Council for Science, Technology and Innovation)」を一般公開した。科学技術・イノベーション力の向上に資するデータを広く収集し、データ分析機能を提供することで、政策立案や法人運営の高度化を進めることが目的。

e-CSTIは、①科学技術関係予算の見える化、②国立大学・研究開発法人等の研究力の見える化、③大学・研究開発法人等の外部資金・寄付金獲得の見える化、④人材育成に係る産業界ニーズの見える化、および⑤地域における大学等の目指すべきビジョンの見える化、の5つの機能から構成される。

e-CSTIにより示唆される政策インプリケーションの例として、若手研究者は「任期なし」研究者の方が「任期あり」研究者よりも論文数・被引用数ともに高い傾向にあることや、機関間移動をした研究者の方が論文パフォーマンスが高くなる傾向が示されている。内閣府では今後、より内容の充実を図っていく。

e-CSTIウェブサイト

https://e-csti.go.jp/

20.09.04news1