学ぶのは〈知識〉ではなく〈考え方〉 国際バカロレアの真価

国際バカロレア機構が提供する国際的な教育プログラム、国際バカロレア(IB)。2007年からIBによる教育プログラムを取り入れている玉川学園で、IB教育の導入に携わった玉川大学教育学部教育学科・江里口歡人教授に、IB教育の魅力と今後の課題などを聞いた。

経済界からの期待高まる、IB教育

江里口歡人

江里口歡人

玉川大学教育学部教育学科教授
1985年東京大学教育学部卒業。1995年カリフォルニア大学ロサンゼルス校教育学大学院の教育学博士号を取得。1994年より玉川大学学術研究所講師。玉川学園国際教育センター副センター長等を経て現職。著書に『IB教育がやってくる!「国際バカロレア」が変える教育と日本の未来』。

国際バカロレア(IB:International Baccalaureate)は1968年、チャレンジに満ちた総合的な教育プログラムとして、世界の複雑さを理解し、それに対処できる生徒を育成するために設置された。

プログラムでは、生徒に、未来に責任ある行動をとるための態度とスキルを身につけさせることを目指すと共に、国際的に通用する大学入学資格(国際バカロレア資格)を与える。現在、世界153以上の国・地域にある約5,000校の認定校が…

(※全文:2126文字 画像:あり)

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