文科省、「未来を先導する世界トップレベル大学院教育拠点創出事業」の公募要領を発表

文部科学省は4月1日、2025年度「未来を先導する世界トップレベル大学院教育拠点創出事業」の公募要領を発表した。

文科省は昨年3月、博士人材がアカデミアのみならず、多様なフィールドで活躍する社会の実現に向けて「博士人材活躍プラン――博士をとろう」を発表。2040年における人口100万人当たりの博士号取得者数を2020年度比約3倍、世界トップレベルに引き上げることを目標に掲げ、その実現のために大学院改革を推進していくことを打ち出した。

その一環として今年度始まったのが本事業。総合大学における大学院改革を支援する「総合型」と、一定規模の大学における大学院改革を支援する「特色型」の2つの枠がある。総合型では年間最大3億6,500万円、特色型では年間最大1億6,500万円(いずれも初年度)の支援を、最長7年間提供する。

公募は5月19日から23日にかけて行われる。対象は、博士課程を設置するわが国の国公私立大学。応募にあたっては、10年後の大学院教育の将来像および、その実現に向けたプロセスや具体的な取組内容を示した「大学院改革ビジョン」を策定する必要がある。

独立行政法人日本学術振興会に設置された外部有識者から成る委員会が、同ビジョンを明確性、実現可能性、有用性、先進性などの観点から評価。それにもとづき、総合型4件、特色型2件が採択される見込み。

公募要領は以下から見ることができる。
https://www.mext.go.jp/content/20250401-mxt_koutou02-000041349_1.pdf

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