金融の視点から気候変動を学ぶサステイナブル・ファイナンス

東京大学ではサステイナブル・ファイナンスの社会人向けプログラムとして2023年度から「サステイナブル・ファイナンス・スクール※」を開講した。サステイナブル社会デザインセンターの下で推進される東京大学のリカレント教育について、センター長の亀山康子氏に話を聞いた。
https://susfinance-school.k.u-tokyo.ac.jp

※Sustainable の日本語表記は、近年「サステナブル」で定着しつつあるが、本稿では、東京大学での呼称に併せて「サステイナブル」と表記を統一した。

全ての企業で必要な学び
サステイナブル・ファイナンス

亀山 康子

亀山 康子

東京大学大学院新領域創成科学研究科 教授/サステイナブル社会デザインセンター長&サステイナブル・ファイナンス・スクール長
東京大学教養学部教養学科卒業後、東京海上火災保険株式会社に入社し、その後、環境庁(当時)国立環境研究所に入所。同研究所社会システム領域長などを経て、2022年5月より現職。環境経済・政策学会副会長、日本学術会議連携会員、中央環境審議会委員などを歴任。専門は国際関係論。

2023年6月、東京大学サステイナブル社会デザインセンターは、気候変動をはじめとする環境問題や社会課題と企業活動との関連性を金融の視点から学ぶ新しい社会人教育プログラムとして「サステイナブル・ファイナンス・スクール」を開設した。

同センターは、国立研究開発法人国立環境研究所に31年間在籍し、地球温暖化防止に向けた気候変動枠組条約締約国会議(COP)などの交渉に関する研究に携わってきた亀山康子氏が旗振り役となり、2022年4月に東京大学大学院新領域創成科学研究科内に設立された。

(※全文:2081文字 画像:あり)

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