エンジニア×デザイナーの共創で新たな価値創造を先導する人材を

東京工業大学、多摩美術大学、一橋大学がチームを組み、テクノロジーとクリエイティブの化学反応により新たな価値創造人材を育成するプログラム「テックリ」をスタートした。プログラム開発の背景や狙い、独自のカリキュラム内容について、東京工業大学教授の齊藤滋規氏に聞く。

3大学の強みを融合し
かつてないプログラムを組成

齊藤 滋規

齊藤 滋規

東京工業大学 教授
博士(工学)。2013年夏から1年間、米国スタンフォード大学に客員准教授として滞在。スタンフォードd.schoolの長期プロジェクトに関わる傍ら、デザイン思考を用いた製品・サービス設計長期プロジェクトである授業ME310の教員チームにも関わる。帰国後、東京工業大学のEDGEプログラムであるCBECプログラムに参画。デザイン思考をベースとした授業群の主担当を務める。大企業の製品・サービス開発のサポートに数多く携わり、共著に『エンジニアのためのデザイン思考入門』(翔泳社)がある。

VUCAと言われる変化の激しい時代に、旧来の価値観や論理に縛られない「新たな価値創造を先導する人材」の必要性が高まっている。

「Technology Creatives Program(テックリ)」は、東京工業大学、多摩美術大学、一橋大学が連携して開講する、社会人向けの新価値創造人材育成プログラムだ。文部科学省の「大学等における価値創造人材拠点の形成事業」に採択され2022年度からスタート。エンジニアとデザイナーがチームを組み、共に価値創造プロセスを学ぶ場として設計された。

(※全文:3381文字 画像:あり)

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