地域活性化に貢献できる人材を あきたサスティナビリティスクール

秋田大学「あきたサスティナビリティスクール」は、鉱山県の歴史と風力や地熱など再生可能エネルギー適地という強みを活かし、地域貢献とリカレント教育を融合したプログラムだ。産官学連携で大学教員と実務家教員による多彩な学びを提供。地域活性化を担う人材を輩出している。

秋田県の社会人教育拠点として
地域特性を最大限に活用

田島 克文

田島 克文

秋田大学大学院理工学研究科
共同サステナブル工学専攻 教授
電力工学、電気機器学、磁気工学が専門研究分野。2010年5月、秋田大学教授に就任。大学院工学資源学研究科電気電子工学専攻、共同ライフサイクルデザイン工学専攻を経て、2022年4月より大学院理工学研究科共同サステナブル工学専攻教授に。高効率・高性能な電気機械を設計・開発。次世代モータなどキーテクノロジーの研究を通じて低炭素社会の実現に貢献している。電気学会、日本磁気学会、IEEEなど、主要学術団体に所属。

秋田大学は秋田鉱山専門学校、秋田師範学校などを統合し、1949年に国立大学として開学した。地域に根差した教育・研究を推進し、人材育成と地方創生に貢献してきた。

文部科学省の支援により、2008年度から12年度まで「あきたアーバンマイン開発アカデミー」を、 2013年度からは「あきたアーバンマイン開発マイスター養成コース」を開講。主に県内社会人を対象に環境・リサイクル産業の振興および環境教育に貢献する人材育成を目的としたプログラムだ。これらを再編し、2020年度に新設したのが「あきたサスティナビリティスクール」(以下、「本スクール」)である。本スクールを担当する秋田大学大学院理工学研究科教授の田島氏は、こう話す。

「秋田県は風力・地熱などの再生可能エネルギー源が豊富です。その特長を活かし、再生可能エネルギー利用技術と、環境・資源リサイクル技術を修得できる履修証明プログラムを実施しています。コロナ禍の影響もありオンライン講義中心になりましたが、現在はフィールド研修や課題研究といった実践的な対面授業も行っています」

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