神山まるごと高専、連携授業を担当する企業としてソニーほか5社を公開
2023年4月の開校を予定している私立高等専門学校「神山まるごと高専」(参考記事)は、12月19日、同校の正規カリキュラム内の授業を担当する民間企業「プログラムパートナー」として、株式会社FFRIセキュリティ、コクヨ株式会社、ソニーグループ株式会社、PARTY、株式会社フードハブ・プロジェクトの5社を公開した。
同校では実社会に利用できる学びとして、現役の起業家などを講師に招いて行うプログラムを企画しているが、今回公開された「プログラムパートナー」は、さらに社会と隣接した学びを提供する枠組み。実社会でビジネスを行っている5社の企業に協力を仰ぎ、各社が強みとする領域をテーマに同校の学生に授業を行う。プログラムパートナーによる授業は正規のカリキュラムに組み込まれており、修了すると単位が取得できる。
プログラムパートナー5社の事業概要と担当カリキュラムは下記の通り。
株式会社FFRIセキュリティ(東京都千代田区、代表取締役社長:鵜飼 裕司)
FFRIは、サイバーセキュリティ領域において国内で独自の研究開発活動およびサービスの提供を行う。近年増加・複雑化の一途を辿るサイバー攻撃技術を独自の視点で分析し、その研究内容は海外でも高い評価を受ける。主力製品の「FFRI yarai」は官公庁を始め多数の導入実績をもつ。神山まるごと高専では、セキュリティ領域の知見を活かし、5年生前期の授業「コンピュータセキリュティ」を担当。
コクヨ株式会社(大阪府大阪市、代表取締役社長:黒田 英邦、参考記事)
1905年創業で文房具やオフィス家具、事務機器を製造・販売から空間の設計・構築、働き方改革コンサルティングまでを手がける。2022年5月にパーパスを「ワクワクする未来のワークとライフをヨコクする。」と定め、マテリアリティも刷新。サステナブル経営の実現に向け、社会課題の解決にも寄与する取組みを進めている。神山まるごと高専のファウンディングパートナーでもあり、長年ものづくりに向き合ってきた観点から、4年生後期の授業「循環型プロダクトワークショップ」を担当する。
ソニーグループ株式会社 クリエイティブセンター(センター長:石井 大輔)
ソニーは、1961年にデザイン室(現:ソニークリエイティブセンター)を設立。「人のやらないことをやる」というDNAのもと、幅広い事業領域において、ブランドやプロダクト、インターフェースを含め、多岐にわたるデザインを行っている。これまでさまざまな製品をデザインしてきたノウハウから、神山まるごと高専では、4年生後期の授業「プロダクトデザイン」を担当する。
PARTY(東京都渋谷区、代表:伊藤 直樹)
PARTYは、アイデア・デザイン・テック・ビジネスを越境し、未来の体験を社会実装するクリエイティブ集団として、成田空港第3ターミナルの空間デザインや、オフィスデザインなど、さまざまなクリエイティブを制作。代表の伊藤直樹氏は、神山まるごと高専のカリキュラムディレクターも務めており、「モノをつくる力で、コトを起こす人」に必要なカリキュラム骨子をまとめた。同校では、同社のクリエイティブ制作の知見をもとに、5年生前期の授業「ゲームエンジン」および「ジェネラティブデザイン」を担当する。
株式会社フードハブ・プロジェクト(徳島県名西郡神山町、共同代表取締役 農業長:白桃 薫、共同代表取締役 支配人:真鍋 太一)
フードハブは、神山町役場、神山つなぐ公社、株式会社モノサスが共同で立ち上げた神山町の農業を次の世代につなぐための会社。町外の人にも人気の地域の食材を使った食堂「かま屋」、「かまパン&ストア」の運営のほか、NPO法人 まちの食農教育の立ち上げを行い、食と農業に関する子どもたちへの教育も実践している。神山まるごと高専提供される給食も担当しており、日本一地産地食の給食を目指している。神山まるごと高専では、地域に根ざした食のつながりをもとに、5年生前期の授業「食育ワークショップ演習」を担当する。
神山まるごと高専のプレスリリースより