国際基督教大学と慶應義塾大学が包括協定を締結、単位互換制度を開始

11月26日(金)、国際基督教大学教養学部および大学院アーツ・サイエンス研究科(以下、ICU)と慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス(SFC)の総合政策学部、環境情報学部および大学院政策・メディア研究科(以下、慶應義塾大学 SFC)は、両大学学部・研究科がそれぞれの特色および教育研究資源を活かして相互に連携・協力し、有為な人材の育成、教育の充実に寄与することを目的とした包括協定を、11月17日(水)に締結したことを発表した。

ICUでは、2021〜2025年度までの中期計画「リベラルアーツの社会実装へ向けて」において今後のデジタル社会で不可欠となるデータ思考の涵養を掲げ、数理・データサイエンス・AIの基礎知識を身に付けることを目的とするカリキュラムの構築に取り組んできた。

一方の慶應義塾大学 SFCでは、「実践知」や「想像する力」を養うために問題発見・問題解決を重視し、テクノロジー、サイエンス、デザイン、ポリシーを連関させながら、学問分野を横断した学びにより、変化に対応できる力を持った学生の育成に力を入れてきた。

こうした背景から、両大学学部・研究科の学術交流の検討を契機に包括協定を締結されることとなり、1)学生(留学生を含む)および教職員の相互交流に関すること、2)教育・研究に関する学術交流と情報交換に関すること、3)グローバル化の推進に関すること、4)その他前条に規定する目的を達成するために必要な事項に関すること、の4点について連携・協力を行うこととなった。

具体的な取り組みとして、2022年度から両大学学部間での単位互換制度が開始され、22年度はICU提供科目として「N2:グローバル・エコシステムと生物学的多様性の視点から見たサステイナビリティー」(講師:北野宏明 オスマー記念科学教授)、慶應義塾大学 SFC提供科目として「データ・ドリブン社会の創発と戦略」(講師:安宅和人 教授)が開講される。

単位互換科目は順次拡大を検討していく予定。

21.11.30news1