2025大阪・関西万博副会長に未来館浅川氏と精華大ウスビ・サコ氏

公益社団法人2025年日本国際博覧会協会は、12月15日、同日に開催した理事会において、副会長として日本科学未来館 館長でIBMフェローの浅川智恵子氏と京都精華大学 学長のウスビ・サコ氏を選定したことを発表した。

浅川氏は2021年4月に毛利衛氏の後任として日本科学未来館館長に就任。中学2年生のときに視力を失ったものの、大学卒業後にプログラミングを学び、日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)東京基礎研究所に入社後、日本語デジタル点字システムや史上初の実用的な音声ウェブブラウザ、IBMホームページリーダーを開発するなど顕著な功績を挙げ、2009年には日本IBMでは史上3人目となるIBMフェローに就任、2019年には全米発明家殿堂入りするなどしてきた。

サコ氏はマリ共和国出身。北京語言大学、南京東南大学等を経て、京都大学大学院工学研究科建築学専攻博士課程修了。「居住空間」「京都の町家再生」「コミュニティ再生」「西アフリカの世界文化遺産(都市と建築)の保存・改修」などをテーマに、社会と建築空間の関係性をさまざまな角度から調査研究を進めている(関連記事)。

また、大阪・関西万博の準備、運営を通じて持続可能性の実現に向けた方策を検討するため、伊藤元重・学習院大学教授を委員長とした「持続可能性有識者委員会」を設置し、12月17日に第1回の委員会を開催することも発表した。本委員会では、脱炭素、カーボンニュートラルなど持続可能性の観点から配慮すべき分野などについて、専門的見地から意見及び提案を行うと同時に、持続可能な万博運営に関して議論を行い、2022年春頃に「持続可能性方針」を公表する予定。

21.12.16news3

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