全国学力調査のCBT化、25年度に中3から導入 文科省WG提言

全国学力・学習状況調査のCBT(パソコンを使用した試験方式)化について検討している、文部科学省のワーキンググループは7月12日、最終まとめ案を公表した。パソコンを使った新方式について、早ければ2025年度にも中学3年生から導入すべきだとした。 

CBT化にあたっては、すでにCBTで実施されている学力調査や試験等の事例等も参考に、2021年度から約100 校の小学6年生と中学3年生の約1万人を対象に試行・検証を開始する。様々な観点から検証を行い、課題の抽出とその解決を繰り返しつつ、段階的にその規模・内容を拡充しながら、全国レベルでの実施に向けて取り組んでいくとしている。 

同時に、学校の端末等からCBTシステムまでを円滑に接続できる環境の整備・検証が求められる。具体的には、技術面で各学校や教職員を支援するため、ICT活用教育アドバイザーやICT支援員等の配置を進めるとともに、必要な人材養成も進めるとしている。 

CBT化の利点は、(1)児童・生徒が解答に要した時間などを分析し、つまずきやすい部分の指導に生かすこと(2)採点の一部自動化(3)問題用紙の経費削減などが挙げられている。

21.3.15news1