リスキリング実施企業の7割が国や自治体の助成金を活用

教育事業を展開するヒューマンアカデミー株式会社は1月23日、企業におけるリスキリング助成金の活用状況に関する調査の結果を発表した。

調査は昨年12月、全国の企業の人事・研修担当者を対象に実施。300名から回答を得た。企業規模は、1,000名以上が63%、1,000名未満が37%。

リスキリングについて、「今後必要となる新しいスキルを習得するために行う、体系的な学び直し」と定義した上で、取り組んでいるか尋ねたところ、「取り組んでいる」が64%で最多となった。

「現在は取り組んでいないが、今後は取り組む予定」が17%、「現在は取り組んでいないが、今後取り組むべきかどうか検討中」が10%と続いた。「現在取り組んでおらず、今後も取り組む予定はない」は9%にとどまった。

「取り組んでいる」と回答した企業(n=192)に、国や自治体のリスキリング助成金を利用しているか尋ねたところ、「利用している」が68%。「利用していない」(32%)を大きく上回り、支援制度が広く活用されていることが判明した。

「利用している」と回答した企業(n=131)のうち、89%は厚生労働省の「人材開発支援助成金」を利用していた。国の支援制度が特に活用されていることが明らかとなった。

リスキリングについて「現在取り組んでおらず、今後も取り組む予定はない」以外の回答をした企業(n=273)に、助成金に関する悩みについて尋ねたところ(複数回答可)、「申請時の提出書類が多く、煩雑・面倒」が41%で最多となった。

「支給要件が厳しい」(39%)、「申請を行うための人手が不足」(34%)、「助成金の額が少ない」(30%)と続いた。

一方、「要件を満たさず適用外となってしまう」と回答した企業は10%にとどまった。申請に手間はかかるものの、制度自体はリスキングに取り組む企業の多くが利用できていることが判明した。

調査結果の詳細は以下から見ることができる。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001738.000005089.html

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