東京大学、社会人教育の新拠点を「東京ミッドタウン八重洲」に開設

国立大学法人東京大学は、2022年10月より、三井不動産株式会社が八重洲二丁目北地区市街地再開発組合の一員として推進している「東京ミッドタウン八重洲」4階に、都心サテライト拠点「東京大学八重洲アカデミックコモンズ」を開設する。

東京大学八重洲アカデミックコモンズは、東京大学が社会人向け人材育成プログラムのほか幅広い層の受講生を対象とした様々なプログラムを提供していく、新たな教育研究や情報発信の場だ。東京大学と三井不動産が産学協創協定を締結し、2020年から開始した「三井不動産東大ラボ」では、東京大学の知(ナレッジ)と三井不動産が創造してきた場(フィールド)を活用した実践的研究に加えて人材育成にも取り組む方針を掲げており、東京大学八重洲アカデミックコモンズはその取り組みを契機に生まれた。

東京大学八重洲アカデミックコモンズでは、まずは社会人向け人材育成プログラム「スマートシティスクール」を2022年10月開講予定だ。近年、都市・地域のデジタルトランスフォーメーション(DX)を進め、地域が抱える課題解決や新たな価値創造につなげていくスマートシティを推進し、進化させる担い手の育成が喫緊の課題となっている。スマートシティスクールは、その担い手を育成するため、都市計画分野の出口敦教授をはじめとする東京大学の関連専門分野の第一線で活躍する講師陣による最新技術や新たなまちづくりの方法に係る講義と討論、先端研究の現場における技術体験、先進事例の現地視察を通じ、スマートシティのエッセンスを集中的に学び、DXの担い手としての考え方や知識を修得するためのカリキュラムを実施する。

東京大学は日本の玄関口である八重洲に拠点を設けることで、大学の知をより広く社会に共有し、多様な人々と議論を深め、幅広い社会との協創を生み出していくことを目指し、三井不動産はその活動を支援していく。

22.7.1news2

(左から)三井不動産 代表取締役社長 菰田正信氏、東京大学 総長 藤井輝夫氏(三井不動産株式会社・プレスリリースより)