親が学習障害の疑いを持つ時期、小学1年生が51.7%
サムシンググッドと合同出版は『読むトレGO! スモールステップ読む練習帳(著:平岩幹男、2020年6月11日発売)』の読者にアンケートをとり、ディスレクシア(発達性読み書き障害)の子どもの実態について調査した。
ディスレクシアは音声言語(話し言葉など)に問題がないにも関わらず、文字言語(読みや書き)に困難さを抱える障害であり、現在小1の100人に2人程度存在すると言われている。『読むトレGO! スモールステップ読む練習帳』はこのような読みに困難さを抱える子どもへ向けたトレーニング書。
調査の結果、親がディスレクシアの疑いを持った時期は、小学校1年生の学年である6歳・7歳で51.7%、次いで5歳未満が20.7%、10歳が10.3%だった。小学校1年生が過半数であることは、小学校に入学し教科書などの読み書きに接する機会があり、そこで読みの困難さに直面しディスレクシアを疑ったことが考えられる。5歳未満の20.7%という数値は、読み聞かせ時に文字の質問をするなどの興味を持たないなどから疑いを持つことなどが考えられる。10歳(小学校4年生)の13.8%は、漢字などが一段と難しくなる段階であり、読みの困難さへの対処がこれまでの努力ではできなくなった様子が伺える。
また、同書を利用しトレーニングを実際に行ったのは7歳が27.6%と最多で、トレーニングで「読みの速度向上などの変化があった」と回答したのは89.7%だった。