神山まるごと高専のスカラーシップパートナーに6社が奨学金を拠出

2022年9月6日、「神山まるごと高等専門学校」の設立認可を受けた開校決定報告記者会見が徳島県の神山町役場とオンラインで行われた。

会見では、同校の理事長に就任するSansan株式会社 代表取締役社長CEOの寺田親弘氏による開校決定の報告および、これまでの学校づくりについての説明と、学校長に就任する大蔵峰樹氏より神山まるごと高専の概要紹介に加え、設立準備財団 代表理事である大南信也氏、神山町町⻑の後藤正和氏、株式会社阿波銀行 代表取締役頭取の⻑岡奨氏が開校に際してコメントを寄せた。

「神山まるごと高専」は2021年10月に文部科学省へ認可書類を提出、2022年8月31日に同省より審査判定が「可」とされる答申が発表され、2023年4月1日の開校が決定した。

「テクノロジー×デザインで人間の未来を変える学校」をコンセプトに、ソフトウェアやAIなどのテクノロジー教育、UI・UXやアートなどのデザイン教育などを通じ、起業家精神を育むことを目指す同校では、アクティブラーニングやPBL教育なども取り入れた教育を実践。教員は中学校・高校教員、高専教員、大学教員、実務家教員で構成され、企業経験者も在籍する。

今後について理事長の寺田氏は、永続的な学費の無償化を目指すと語り、同校の理念に賛同する企業や個人を「スカラーシップパートナー」として基金を創設、運用益を学費に充てていくとした。

会見の行われた9月6日時点で、デロイト トーマツコンサルティング、ソニーグループ、伊藤忠テクノソリューションズ、ソフトバンク、ミクシィ 取締役ファウンダー笠原健治氏、セプテーニの6企業・個人が参画しており、目標の100億円に向け、さらなる企業・個人の参画を募りたいとした。

同校では、入学試験説明会を今月からオンラインで開催し、9月15日には入試要項を公開する予定。

22.9.7news1