大企業等人材の「出向起業」、新たに5案件を採択　経済産業省事業

経済産業省の令和4年度「大企業人材等新規事業創造支援事業費補助金」執行団体である一般社団法人社会実装推進センター（略称：JISSUI）は、同事業の二次公募を実施し、審査の結果、5事業の採択・交付決定を行ったことを11月15日に発表した。

日本ではヒト・モノ・カネという事業リソースの多くが大企業に集中しているが、大企業は既存事業を多く抱えているがゆえに効率性を重視する傾向にあり、新規事業にリソースを投入し難い環境にあるという課題がある。

また、新型コロナウイルス感染症の影響により、大企業等による新規事業へのリソース投下や、大企業人材個人による起業がより実行しづらくなる可能性が高まっている。

同事業は、こうした状況をふまえ、これまで大企業等の中で十分に活用されてこなかった経営資源（人材・知的財産含む）の開放を促し、新規事業の担い手の数を増やすために、大企業内では育てにくい新事業について、当該大企業社員が、辞職せずに外部VC等からの資金調達や個人資産の投下を経て起業し、起業したスタートアップに自ら出向等を通じて新事業を開発する取り組み（＝「出向起業」）を支援する「出向起業補助金（一般枠）」と、大企業等が新規事業創造を目的として設立した子会社・ジョイントベンチャー・関連会社等が、経営者や従業員による買収等を通じて、資本独立したスタートアップとして、新規事業創造に向けた実務を加速・拡大させる取り組み（＝「MBO型起業」）を支援する「出向起業補助金（MBO型起業枠）」を実施。

今回は下記の5案件が採択された。

岩田 竜馬氏（株式会社SaveExpats）
海外駐在員の健康不安と未病を解消するサービス 

清水 雄一氏（株式会社DIFF.）
左右別サイズのシューズ販売 

白石 隆氏（Frontier M&A Partners 株式会社）
飲食業界専門M&A仲介・コンサル事業 

杉山 憲史氏（オーマッチ株式会社）
屋外広告マーケットプレイス 

大槻 陽一氏（メブキ株式会社）
不動産管理会社向けITサービス提供